日本人らしい、ごく自然な美しさのあるお辞儀をしよう!

遠州日の丸会

2013年07月18日 12:00

今までお辞儀をここまで考えたことはなかった。
お辞儀に関して様々な情報が錯綜としている。
だからこそ、もう一度考えてみようと思う。




最近、右側の女性のようなお辞儀蔓延している。

左の女性のような気をつけが絶対とは言わないが、
へその下あたりに自然に組まれておろされた手の位置が、
エスカレートし、だんだんと上へ上へと上がって、
お腹が痛いの?というお辞儀だ。



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1.お辞儀 wikipedia 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E8%BE%9E%E5%84%80
Wikipediaより転記 (要略)
近年、ビジネス界では女性は臍の下あたりで両手の指先を重ねるように、
ビジネス・スクールやマナー教室で教えているが、本来の礼法ではない。

このお辞儀の仕方では女性は腹痛時と同じ姿勢となると同時に両ひじが張って大変見苦しく、
ひじを張るまいとすると両手の位置は丹田よりさらに下がって陰部を上から押さえる格好となる。
このビジネス式お辞儀はそうした意味で、相手に対して大変失礼な形になるので、
伝統的な本来のお辞儀を行うのが国際的な場面でも望ましい。 Wikipedia 引用ここまで

しかし、こういった記述も見られる

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2.手を前で組むのは武士の作法
昔、武士は刀のサヤを左腰におき右手で刀を抜いて人を切ったりしていました。
その刀を抜く右手を左手で押さえることは 『私はあなたの敵ではありません』
という意味を表わすと言われています。


自分は時代劇で侍がこの作法でお辞儀する場面を見たことない


こういう方もいる

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3.皇室の作法
前で手を組むのは皇族方が先祖の陵墓に拝礼される時や
葬送の儀式の時の正式な日本古来のお辞儀である


皇室がされているからマネして良い? 私は違うと思います。
皇室の作法は、あくまでも皇室のものであって、
我々下々のものとは異なります。
我々がみだりに真似をして良いというものではないと思います。
また皇族やかつての華族の正装は、衣冠束帯です。
このとき、男女とも、手には檜扇(ひおうぎ)を持ちます。
檜扇を手にして立てたままでお辞儀をするのですから、
両手はおへその前にきますが、それは両手で檜扇を持っているからです。


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さらにはこんな意見もあります。

4.朝鮮式お辞儀
手を前で組むお辞儀は「コンス」と呼ばれる朝鮮式のお辞儀?


朝鮮の女性はチマチョゴリを着ます。
チマチョゴリは胸の下がスカートになっておりスカートが乱れない位置、
ヘソより高い位置で手を合わせると、お辞儀が美しく見えます。

一方和装の場合は胸の下は幅の広い帯がきますから、
その下となると自然に手を伸ばして手を合わせた状態が美しくなります。




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様々なケースについて様々な意見や議論がある。

私たち日本人は常に感謝を感じ、
その感謝を自然に人に伝える事が出来る民族です。
わざわざ手を極端に上へ持ってきて肘を曲げて脇を上げる必要性はまったくないと思います。
自然にお辞儀をして 『有難う』 という気持ちを伝える
私はこの心、気持ちこそ大切なことだと思います。


学校教育でも同じです。
もし子供が極端なお辞儀をしていたら美しいですか?
『起立 → 気をつけ → 礼』
つまり、気をつけ(手を体の側面に)の姿勢から自然に手を降ろすことが、
ごく自然な礼であり、教育だと思います。
日本人らしく、ごく自然なお辞儀が美しいと思います。


一番問題なのは、
この極端なお辞儀を小学生に教育している学校があるということ


ご教授いただきました ね◯◯ち様に感謝致します。

遠州日の丸会 渥美

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