市ヶ谷記念館と防衛省を見学してきた。

遠州日の丸会

2017年03月09日 21:36

防衛省なんてあまり見る機会のない場所だと思いますので、
許可の出た場所で撮った写真を貼り付けておきます。


市ヶ谷記念館(旧1号館)


その横には現在の防衛省のビル。



こちらは1937年に陸軍士官学校本部として建設された当時の時計と桜。
建物の正面にあったものなだけに、やっぱり大きいです。


時計と桜は玄関ホールに入った左側に、そして正面にはこれが展示されています。



大講堂の中に入るとこんな感じです。
扉から中に入っていくと床が斜めに緩やかに下っている事に気がつきます。



入ってきた扉は、天井の間が低くて何だか圧迫感がありました。



真正面に見えたのは天皇陛下の玉座です。
当時は陛下の椅子が置かれていたんだそうです。



近くで見ると、陛下のおわします場所の床や壁の装飾など
素晴らしく良い仕事がされていると分かります。



ちなみにこの大講堂は東京裁判の開かれた場所でもあります。


1階で見れるのはこの大講堂のみなので、2階に上っていきます。

絨毯が敷かれている階段を初めて上ったんですが、ずれない様に工夫されているんですね。
どこを見てもゴミ1つ落ちていません。綺麗にお手入れされています。


2階で案内された部屋。
復元されているとはいえ、この窓から三島由紀夫氏はベランダに出て演説をしたそうです。



部屋の中にはこんな写真も飾られていました。
1番手前の中心には昭和天皇が写っています。



三島事件の時に残された傷は全部で3箇所。
その内の1つがこれです。もちろん本物です。



三島事件についてのサイトはこちら。
https://matome.naver.jp/odai/2140801138370564001
閲覧注意となっていますので、自己責任でお願いします。
このサイト内の動画25秒から玄関ホールの桜が三島氏の後ろにチラチラ映ります。


さて、日本の技術の凄さが分かる写真をご覧下さい。

これが大講堂の入り口から玉座を見た印象


これが2階席から玉座を見た印象


玉座にいる天皇陛下から2階席を見た印象


講堂に入った時「天井が低いな」とか「床が斜めに下がってるな」と感じたのは、
全て天皇陛下の目線を計算して建物が造られたからでした。

1階は同じ高さで造られているのに、陛下からは2階席が同じ目線の高さで見える。
そして、2階席から陛下の場所は遠く見えるけれど、陛下から見た2階席は近くに感じます。


目の錯覚を利用し、あらゆる工夫が施された施設です。
これが、少なくとも今から70年以上前に造られた建造物なんですね。
って考えると、やっぱ日本人って凄いです!



見学を終え、建物の外に出て振り返り、
あのベランダで彼が叫んだ言葉を思うと、ちょっと感慨深いものがあります。



お昼ご飯は、防衛省の食堂でお弁当を頂きました。


分かりにくいですが、ご飯は菊の花にかたどられています。



そして、帰りは靖国神社へ寄ってお参りをして帰りました。



この市ヶ谷記念館の見学ツアーはこちらから申し込める様です。
平日のみのツアーですが、興味のある方は是非行ってみて下さい。


市ヶ谷地区見学(市ヶ谷台ツアー)の御案内
http://www.mod.go.jp/j/publication/events/ichigaya/tour/


<補足>
今回私が見学したのは、このツアーでのものではありません。
また市ヶ谷記念館についてご紹介したのは、ほんの1部です。


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