残念な話ですが国産の正絹の絞りは詰みました
残念な話ですが国産の正絹の絞りは詰みました。
安い海外に括りを教えてボロ儲けしてきたツケです。
問屋に白みの絞りの在庫が数十反あるだけ。
それがなくなれば括れないそうです。
それも甘い括りでとてもじゃありませんが
染めて湯のして一か八かみたいな物。
本当に何をやってんだこの業界は。
<三島染色補正店 4代目/三島正義さんツイート>
https://twitter.com/kokounosyokunin/status/1495028124559765505?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1495028124559765505%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=http%3A%2F%2Fblog.livedoor.jp%2Fqmanews%2Farchives%2F52288788.html
とうにアウトになってしまってるのは宮古上布、越後上布。糸の太い物ばかり。
手紡糸(機械)ですよね。薄くたって手つむぎの物とは比べ物になりません。
ユニクロの麻のシャツだって薄いでしょ。あれと一緒。
<くまニュースの反応>
http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52288788.html
> 大多数の人が「自分には縁のない話だからどうでもいい」
> と思ってきたつけでもあると思います。
> 着物を着る人も減っていますし……。
> おこがましいかもしれませんが、申し訳ない気持ちです。
> 当然かどうか分からないけど、時代の求めるニーズというものがある
>
それこそ400年前には刀鍛冶は刀作るので大忙しだったろうけど、
> 今では芸術品としてしか用途無くて刀鍛冶職人も極わずか
>
それでも今の世の中にどうしても必要な人材ですと言って、
> 保護する必要あるのだろうか?
>
国産の絹にしても、価格考えたら大衆には縁遠い存在
>
それなら大衆扱えるように、輸入品レベルまで価格落として扱えるようにしたらと提案したら
> ふざけるなと返されるだろう
誰からも買われず、
> 必要とされる人がいない物をさぞ大事なように言うのは、何かおかしくないか
> 「時代のニーズ」とかいう変化するものに対抗してでも
> 保存しないといけないものが伝統文化だ
> 伝統文化
> 日本にしかないもの
> 日本で独自に進化したもの
> 日本人の精神性を反映するもの
> 着物の売り方が押し売りに近いとこも多い
私は趣味で着物を着ます。
なので着物関連の小物を買うのに、呉服屋や中古服屋は定期的に訪れます。
それこそ今 中古服屋に出回っている正絹の着物は当然日本製で素敵だけれど現代人にはサイズが小さい。
昔の人が来ていた物を譲り受けた娘なり、孫が、着方も分からなければ、着もしない。
着物を着るより洋服の方が楽ちんだし、
せいぜい今着物を着るのは、成人式と結婚式で新郎新婦の母親くらいですよ。
それで貰ったは良いけど、捨てるにも困って、
タダ同然に中古屋に買い取って貰い、着物好きが買う、と言う
正に「捨てる神ありゃ、拾う(買う)神あり」
これぞリユース!
それでも状態とサイズさえ合えば、かなりお買い得な良品が購入できる。
正絹も素敵ですが、絞りは素晴らしい!
見ていてうっとりしてしまう。
これを新品で買おうと思ったら、こちとら趣味レベルで着ているので手が出ません。
それほどまでに本物は値打ちのあるものだと思っていました・・・。
いや、実際値打ちはあるんです。
ただ、最後に紹介したコメントにもある様に、
呉服屋の売り方がえげつないのは間違いない。
このご時世、呉服屋が成り立っているのは、ほんの一握りの太っ腹な金持ちマダムのお陰かと。
なんとなく店に入ったが最後、見るだけのつもりが
あれよあれよの間に着せられ、帯まで合わせられ、
一式購入しなければ店から出られない様な、そんな脅しにも似た接客をします。
私は着物に興味を持った頃、フラッと入った呉服屋で20万の帯の注文をさせられ、
気が付いたら2000円の手付金を払って家にいた。
どうにも腑に落ちなくて両親に相談すると
母が怒り狂ってすぐお店に抗議しに行ってくれた。
結局注文は取り消して、手付金も返って来た。
母は強し!
その後、何度か別の呉服屋にも行ったけど、あしらい方を学んだのでカモにされることはなくなった。
ただ、やはりカモになっている人は見かける。
その光景は美しい着物とは裏腹にマジで醜悪。
餌を横取りしたハイエナの様です。
とまぁ、この時代に和服業界に限らず、
日本の伝統文化の生き残りはキツいと思うけど、
それでもこの様なツイートを見ると悲しくなるし
伝統は継承して欲しいと願わずにはいられません。
世界で唯一の和服。
日本の民族衣装は着物なのですから。
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